こんにちは、みのりです。
7月1日から7日は全国安全週間
安全はアタマでは大事だと分かっているのに、日常ではなかなか意識されないものかもしれません。
今回は、職場の安全について書いてみたいと思います。
職場の安全とは何か?
「安全」と聞くと、危険がないことというようなイメージを持っていませんか?
私も安全衛生の担当になるまで、そうだと思っていました。
ですが、「職場の安全」となると、ISO/IEC Guide 51(※)という指針では

許容できないリスクがないこと
と定義づけられています。
※ISO/IEC Guide 51は、ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)とIEC(国際電気標準会議:International Electrotechnical Commission)が共同で作成した安全側面ー規格への導入指針のこと
日本ではこれまで、安全に対する考え方は「危険が全くないようにする」ということでした。
一方で、欧米での考え方は「危険源がある不安全な状態が許容可能なレベル以下なら安全とする」というもの。
許容できるかどうかは技術の進歩や規模など組織の状況によって変化するので、定期的に見直しすることが必要になってきます。
こういった不安全な状態を安全な状態に近づけていく取り組みを安全管理活動といいます。
全国安全週間とは?
全国安全週間は、厚生労働省と中央労働災害防止協会が主唱。
「産業界での自主的な労働災害防止活動を推進し、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図る」ことを目的として、毎年7月1日から7日にかけて行われている取り組みです。
この全国安全週間が始まったのは昭和3年で、今年で94回目。
戦時中も中断されることなく続いているというのが驚きです。

令和3年のスローガンは
持続可能な安全管理 未来へつなぐ安全職場
だよ
参考
厚生労働省:令和3年度「全国安全週間」を7月に実施
会社はどんなことをすればいいのか?
厚生労働省が出している「令和3年度全国安全週間実施要綱」を見ると、この期間中に会社がやることが書いてあります。
大きく分けると3点
- 安全衛生活動の推進
- 業種の特性に応じた労働災害防止対策
- 業種横断的な労働災害防止対策

全部はやりきれないので、自分の会社にあったものを選んで実施するといいよ
安全管理体制や労働安全マネジメントシステムの確立やリスクアセスメントなどを立ち上げる(点検する)、安全衛生教育や自主的活動(職場巡回や4Sの徹底等)の実施といった啓発活動を行います。
今年度はテレワークに関連する啓発もポイントになってくると思います。
参考
厚生労働省:テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン
おわりに
安全な職場を作ることは、従業員が安心して能力を発揮する大前提になります。
普段は日常業務で忙殺されてしまうので、会社の体制を整えたり、従業員の安全衛生リテラシーを高めるのに全国安全週間は良いタイミングになると思います。
外部研修なども増えるので、上手く活用できるといいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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