こんにちは、みのりです。
新型コロナウィルスのワクチン接種も本格的になってきましたね。

うちの会社は勤務の取り扱いをどうすればいいんだろ?
というのは悩みどころかもしれません。
今回のブログでは、勤務の取り扱いを考える時のポイントについてお知らせします。
新型コロナワクチン接種について
新型コロナのワクチン接種については、厚生労働省のHPに「接種についてのお知らせ」という情報が掲載されています。
ポイントは、以下のとおり
- 接種期間は令和4(2022)年2月末まで
- 全額公費負担
- ワクチン接種は個人意思による
- 2回の接種が必要
(原則として1回目の接種から3週間後に2回目を接種) - 原則として、住民票所在地の市町村(住所地)で接種
- 予約は自宅に接種券(クーポン券)とお知らせが届いてから

予約は厚生労働省
コロナワクチンナビ
からできるよ
2021年5月時点では、医療関係者や高齢者が優先となっていますが、例えば、親のつきそいをする、親がワクチン接種した後に副反応が出て看病しなくてはいけなくなったなど、現役世代にも関わってくることがありそうです。「
勤務取り扱いの悩みどころ
人事担当として年次休暇が余ってるならそれを使ってうまくやりくりしてもらえるのが一番ラクだと思います。
しかし…

入社したばかりで有休がまだないよ

育児で休む可能性もあるから有給をセーブしておきたいんだよなぁ
など、事情のある従業員もいることでしょう。
年次休暇が使えない人もいることを考えると、何かしら取り決めおく必要がありそうです。
ワクチン接種を勤務時間とするか、しないか?
今後、政府から何かしらの「要請」が出てくるかもしれませんが、現時点では各社の判断になります。
ワクチン接種の日は勤務を「免除する」という考え方もあるかもしれません。
勤務時間と「みなす」、「勤務免除とする」としたい場合にはそれなりに理屈が必要となります。
例えば、インフルエンザは感染症法の五類感染症だから予防接種は勤務時間とみなしていないが、新型コロナウィルスは指定感染症でより重度な感染症のため勤務時間とみなしてもワクチン接種を推奨する、など。
あるいは、社内にワクチン接種会場を用意した場合は会社がワクチン接種日時を指定するから勤務時間扱いとし、個人が予約したものは勤務時間とみなさないというような場合分けもあるかもしれません。
なお、「ワクチン接種にかかる時間を勤務時間とみなさない」とした場合、「年次休暇の利用目的は労働者の自由」という原則があるので、年次休暇の利用を拒否することはできません。

平日にワクチン接種ができるのはワクチン接種を受けたい従業員にとって予約時間帯の選択肢が広がるのでコロナ罹患の不安軽減につながりますね
接種後に副反応があったときどうするか?
厚生労働省のQ&Aによると、ワクチン接種の後は、副反応として注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、まれにアナフィラキシーショックが発生すると報告されていますが、体調がよければ基本的に仕事をすることに問題はないと言われています。
もし、接種後の副反応による体調不良で会社を休みたい時は既存の休暇制度の利用または病欠にするのが一般的です。
一方で会社がワクチン接種を積極的に勧奨していた場合、既存の取り扱いでは不満を持ってしまったり、ワクチン接種をやめる従業員が出てくるかもしれません。
勤務免除や臨時的な目的別休暇を用意することで、スムーズなワクチン接種につながっていきます。

ワクチン接種による副反応が出た場合、国の方で予防接種法に基づく救済制度が適用されるよ
予防接種によって健康被害が生じて治療が必要になったり、障がいが残った場合、ワクチン接種によるもの認定されたときは、医療費の補助や年金が支給されます。
社内で副反応が出た場合には救済制度の情報を提供した上で、従業員の居住地の市区町村につなげると良いです。
参考:予防接種健康被害制度の詳細(厚生労働省HP)
※新型コロナワクチン接種による健康被害救済の給付額は定期接種のA類疾病と同じ水準になります
家族のワクチン接種の付き添いをするときは?
家族の付き添いや副反応が出た場合の看病についても年次休暇の使用が一般的になります。
もし、介護を目的とした目的別休暇があれば、利用対象を拡大して利用できるようにしてもいいかもしれません。
目的別休暇を新設する場合のポイント
既存の休暇制度に目的別休暇があれば利用対象を拡大すればいいので比較的容易に対応しやすいです。
一方で目的別休暇を新設する場合には、
- 新型コロナ用の臨時的な休暇にするか、汎用的な長期的な休暇にするか?
- 有給休暇とするか、無給休暇とするか?
- 1回あたり何日まで使える休暇にするか?
- 休暇利用時に確証をもらうか、上司承認があれば良しとするか?
- 就業規則を改訂するか、細則や内規など別規程とするか?
- 人事システムの改修が必要か、コード設定だけで済むか?
などを検討ポイントにすると良いと思います。
おわりに
会社がワクチン接種を受けやすい環境を整えることは、従業員がコロナ罹患に対する不安を解消し、安心して仕事に向き合えることに繋がっていきます。
また、体調不良の時に休むようにするのは、職場メンバーも安心して働ける安心安全な職場づくりに繋がります。
勤務取扱いを検討する時は「他社がやっているから」ではなく、従業員の年齢構成やテレワークの浸透度など会社の事情によって決めていくのが良いでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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